4DバックアップかTime Machineか

4Dのデータのバックアップについて，Mac標準のTime Machineとどちらが良いか考えてみました。間違っている点がありましたら，お教え下さい。

4Dバックアップの良い点；確実に復元が出来る。違うディスクからでも復元できる。（Time Machineはデータ保存をしているディスクにのみ復元。復元出来ない場合もある）

4Dバックアップの使い難い点；バックアップしている間はデータ保存が出来ない。（Time Machineはバックアップしている時にもデータ保存や参照が出来るので，短い間隔でバックアップ出来る。）差分のバックアップが出来ず，要する時間が長い。

以前のセミナー資料：

https://www.slideshare.net/kmiyako/backup-restore

TimeMachineは，開いていないデータファイルをバックアップするには有効です。
rsyncのように差分を調べたりして，バイナリファイルを上手に複製します。

しかし！

動いているデータベースのバックアップには絶対に使えません！絶対にだめです！！！

まず，4Dは，動いている間，ずっとデータファイルを開いており，小刻みに書き換えていますので，TimeMachineとアクセス権を競う羽目になってしまいます。たとえば，TimeMachineは，初回，ファイル全体をロックしますので，コピーが終わるまで4Dがフリーズします。

さらに，4Dでレコードを更新した場合，ジャーナルにはすぐに情報が記録されますが，データファイルが更新されるのは，キャッシュ書き込みのタイミングですので，TimeMachineがヘンなタイミングでコピーを実行すれば，不完全なファイルが「バックアップ」されることになります。また，4Dはデータファイルの構造（アドレスやブロック）を知った上で，ファイルにランダムアクセスしてデータを書き込んでいますが，TimeMachineはそうしたことに無頓着ですので，独自のタイミングと順序でブロックを読み書きして「つぎはぎ」のバックアップファイルを作成する可能性があります。

もし，TimeMachineなどのコピーツールを使用するのであれば，データファイルではなく，4Dのバックアップで作成した4BKファイルをコピーするようにしてください。

格言：復元できないバックアップはバックアップにあらず

ちなみに，バックアップ中にレコードが保存できない，というのは，v2004までの話ではないでしょうか・・・

ありがとうございました。
Time Machineでも1回はv16のServerからデータを取り出すことは出来たのですが，2回目は出来ませんでした。1回目は運がよかったのですね。

>ちなみに，バックアップ中にレコードが保存できない，というのは，
>v2004までの話ではないでしょうか・・・
　4D v16のデザインリファレンスの「データベースのバックアップと復元」>「バックアップの開始」では
>4D Server の場合、データベースへの書き込みだけがロックされます。
>クライアントマシンはデータを照会することができます。クライアントマシンから
>サーバーへ追加、削除、または変更のリクエストが送信されると、ウインドウが
>表示され、バックアップの終了まで待機するよう要求されます。
　で，200GB近くあるので，結構な時間が掛かります。バックアップジャーナルのサイズ管理をしないといけないですね。

v11（4D Serverは11.2）で変わったのは「トランザクション中であってもバックアップが開始できる」でした。