【小技】おおきなアイコンをビルドアプリケーションに設定する

オンラインICO変換ツール (https://www.icoconverter.com) や，GIMP (https://www.gimp.org) のようにICO形式をエクスポートできるエディターを使用すれば，伝統的な16/32/48平方ピクセルよりもおおきなWindows用アイコンファイルを作成することができます。

ビルドアプリケーションの場合，ストラクチャファイルと同名のアイコンファイル（拡張子ICO）がデータベースフォルダー内に存在すれば，そのファイルがカスタムアイコンに設定されるようになっています。

http://doc.4d.com/4Dv15R5/4D/15-R5/Customizing-a-stand-alone-application-icon.300-2964262.ja.html

あるいはビルドプロジェクトファイル内でアイコンのパスを指定することもできます。

http://doc.4d.com/4Dv15R5/4D/15-R5/RuntimeVLIconWinPath.300-3020113.ja.html

しかし，ビルドしてみると，256（特大アイコン）ファイルを用意しても，実際には48（中アイコン）のサイズまでしか採用されないことに気づきます。



これは，ICOファイル内に埋め込まれた圧縮PNG画像（特大アイコンでは一般的）が4Dのアプリケーションビルダーでサポートされていないことが原因です。

v14開発段階で「PNG埋め込みICO（Windows Vista）アイコン」のサポートが検討されていたのですが，いまのところ，v15でもBMPベース（Windows XP）アイコンしか対応していないようです。

注記: サイズがおおきなアイコンの場合，圧縮PNGの使用が推奨されていますが，必須ではありません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ICO_(ファイルフォーマット)

たとえば，GIMPは，BMPベースのアイコンを出力することができます。

（「圧縮PNGアイコン」のチェックボックスを外し，適切なパレット設定を選択します）

圧縮PNGを使用しない，BMPベース（Windows XP）アイコンであれば，大・特大サイズのアイコンを設定することができます。

参考: ビルドした後，強引にアイコンを書き換える方法も・・・
https://github.com/miyako/4d-plugin-picture-to-ico

参考: PNG/ICOアイコンを作成するプラグイン
https://github.com/miyako/4d-plugin-set-application-icon