【プラグイン】XSLT変換

XSLTは，XMLを他形式のドキュメント（HTML, XML, CSVなど）に変換するプログラミング言語です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/XSL_Transformations

4Dは，v2004で追加されたAPPLY XSLT TRANSFORMATIONコマンドにより，XSL変換を実行することができます。v11以降のGRAPHコマンド（SVGモード）やMSCログファイルのHTML変換，ストラクチャのHTML書き出しなども，内部的にXSLTを利用しています。つまり，ログをXMLで出力した後，XSLTでHTMLまたはSVGに変換しています。また，標準の書き出しダイアログにも，XMLにXSLTを変換する機能が備わっており，ダイアログがサポートしていない，カスタマイズされた形式のテキスト書き出しができるようになっています。

慣れると非常に強力で便利なXSLTですが，ドキュメントにも述べられているように，XSLTは将来のバージョンでサポートされないことになりました。64ビット版では，XSLT関連の機能がすべて取り除かれています。

http://doc.4d.com/4Dv16R2/4D/16-R2.1620/Overview-of-XML-Utilities-Commands.300-3112494.ja.html

廃止の背景には，いくつかの理由があります。

1. 4Dが採用しているXalan-C++ライブラリのメンテナンスが停滞気味である
   
2. 大多数の4DデベロッパーはXSLTを難しいと感じている
   
3. 4Dタグが強化され，かなり複雑なテキスト変換ができるようになった
   

テンプレートとマクロ言語によるテキスト変換をコーディングするのであれば，今後は4Dタグの使用が勧められています。すでにXSLTを活用している，あるいはXSLTでなければならない（4Dタグでは達成できない）処理は，PHPのXSLT関数を使用することが提案されています。もっとも，PHP版のXSLTは，多くの処理を同時に実行したい場合には不向きかもしれません。

そこで，LIBXSLT（XALANとは別のライブラリ）ペースのXSLTプラグインを公開しました。

特長

• Mac/Windows/32/64ビットに対応
  
• 入出力はテキスト・BLOB・ファイルをサポート
  
• コマンドラインツール（xsltproc, xmllint）付き
  

https://github.com/miyako/4d-plugin-xslt