macOS Sierraで4Dを運用する場合の注意点
macOS Sierraで4Dを運用する場合の注意点
キャッシュサイズを控えめにする(32ビット版)
キャッシュは,レコード・インデックス・セレクション・トランザクションなど,雑多なオブジェクトが一時的に置かれる4Dの汎用メモリです。32ビット版の4Dは,通常,アドレス空間(4GB)の半分強に相当する2.3GBまでデータキャッシュサイズを設定することができます。それ以上は,アプリケーションの動作に必要な領域(カーネルメモリ)が犠牲になるので,設定画面で入力ができないようになっています。
参考
データベース設定
モニタページ
キャッシュの話
macOS Sierraでは,アプリケーションの起動時に,マシンにインストールされているすべてのフォントが読み込まれるようです。調べてみると,フォントが占有するメモリサイズが10.11と比較して400MBほど増えていることがわかります。そのため。Sierraでは,キャッシュサイズの上限が1.9GBに引き下げられています。これは,特にフォントが追加されていないMacの話です。MS Office 365など,多数のフォントが追加インストールされているMacは,キャッシュに設定できるサイズは0.9GB程度しか残っていないことがあります。
もし,32ビット版の4Dがクラッシュし,クラッシュログの最後に「Total: 3.8GB」という情報が記録されていれば,それは32ビット版アプリケーションの上限に達したゆえにメモリ不足で「落ちた」ことを物語っています。そのような場合は,データキャッシュサイズを引き下げる必要があります。あるいは,FontBookアプリケーションで不要なフォントを使用停止にするのも有効です。
フォントの重複を解決する/標準フォントを復元する(32ビット版)
macOSでは,これまでもフォントの重複がパフォーマンスに若干の影響を与えることがありましたが,Sierraでは,それがずっと顕著です。フォントの重複は,FontBookアプリケーションで確認また解決することができます。フォントの重複がある状態では,フォームエディターの動きが遅い,といった異常が起きるようです。そのような場合は,FontBookアプリケーションで重複を解消し,標準フォントを復元する必要があります。
Nightly BuildやHotfixを活用する
4DのSierra対応レベルは,OSおよび4Dの正確なバージョン(ビルド番号)によって違います。また対応レベルも,動作検証の方法により,対応(Compatible)と認定(Certified)にわかれています。どちらも一般的な用法での「対応」(基本的な動作に問題がなく,既定の品質検査に合格した)という意味ですが,認定は「運用実績がある」など,より高い基準の検証が関係しています。
14.6
Sierra 10.12.2(16C67/16C68)「対応」
15.3
Sierra 10.12.1(16B2555)「対応」
15.3 Hotfix 1
Sierra 10.12.1(16B2557)「対応」
Sierra 10.12.2(16C67/16C68)「対応」
15.4(予定)
Sierra 10.12.2「認定」
16.0
Sierra 10.12.2「認定」
注記:Sierraは,同一バージョンコードでタッチバー付きのMacBook ProとそうでないMac向けに別々のビルドがリリースされているようです。
ポイント①
4Dのマイナーバージョン番号(小数)に注意を払う必要があります。
v14は14.6で対応(v14.5は非対応)
v15は15.3で対応(v15.2は非対応)
v16は16.0で認定
ポイント②
Sierraのビルド番号に注意を払う必要があります。
v15.3は10.12.1 (16B2555) に対応しているが,10.12.1 (16B2557) 以降には対応していない
ポイント③
4Dのビルド番号にも注意を払う必要があります。
v15.3 Hotfix 1は10.12.1 (16B2557) および10.12.2に対応している
現在,基本(Compatible)レベル以上でSierraに対応しているのは,v14.6,v15.3 Hotfix 1,v16.0の3バージョンです。認定(Certified)レベルで対応しているのは,v16.0だけですが,近日中に15.4もこれに加わる予定です。v14.6,v15.3は,リリース当時のSierraで基本的な動作に支障がないと判断されたバージョンですが,何らかの問題を抱えている,あるいは今後,新たな問題を抱えるようになるかもしれません。特に32ビット版は,システム側の技術的な制約により,いくつかの機能に制限があるかもしれません。v16は,すでに認定(Certified)レベルでSierraに対応しており,サーバー/クライアント/シングルユーザーすべてにおいて64ビット版が利用できます。そのようなわけで,Sierraでの運用を検討しているのであれば,v16の64ビット版を選択することが勧められています。
参考
最新のOSと過去の4D
キャッシュは,レコード・インデックス・セレクション・トランザクションなど,雑多なオブジェクトが一時的に置かれる4Dの汎用メモリです。32ビット版の4Dは,通常,アドレス空間(4GB)の半分強に相当する2.3GBまでデータキャッシュサイズを設定することができます。それ以上は,アプリケーションの動作に必要な領域(カーネルメモリ)が犠牲になるので,設定画面で入力ができないようになっています。
参考
データベース設定
モニタページ
キャッシュの話
macOS Sierraでは,アプリケーションの起動時に,マシンにインストールされているすべてのフォントが読み込まれるようです。調べてみると,フォントが占有するメモリサイズが10.11と比較して400MBほど増えていることがわかります。そのため。Sierraでは,キャッシュサイズの上限が1.9GBに引き下げられています。これは,特にフォントが追加されていないMacの話です。MS Office 365など,多数のフォントが追加インストールされているMacは,キャッシュに設定できるサイズは0.9GB程度しか残っていないことがあります。
もし,32ビット版の4Dがクラッシュし,クラッシュログの最後に「Total: 3.8GB」という情報が記録されていれば,それは32ビット版アプリケーションの上限に達したゆえにメモリ不足で「落ちた」ことを物語っています。そのような場合は,データキャッシュサイズを引き下げる必要があります。あるいは,FontBookアプリケーションで不要なフォントを使用停止にするのも有効です。
フォントの重複を解決する/標準フォントを復元する(32ビット版)
macOSでは,これまでもフォントの重複がパフォーマンスに若干の影響を与えることがありましたが,Sierraでは,それがずっと顕著です。フォントの重複は,FontBookアプリケーションで確認また解決することができます。フォントの重複がある状態では,フォームエディターの動きが遅い,といった異常が起きるようです。そのような場合は,FontBookアプリケーションで重複を解消し,標準フォントを復元する必要があります。
Nightly BuildやHotfixを活用する
4DのSierra対応レベルは,OSおよび4Dの正確なバージョン(ビルド番号)によって違います。また対応レベルも,動作検証の方法により,対応(Compatible)と認定(Certified)にわかれています。どちらも一般的な用法での「対応」(基本的な動作に問題がなく,既定の品質検査に合格した)という意味ですが,認定は「運用実績がある」など,より高い基準の検証が関係しています。
14.6
Sierra 10.12.2(16C67/16C68)「対応」
15.3
Sierra 10.12.1(16B2555)「対応」
15.3 Hotfix 1
Sierra 10.12.1(16B2557)「対応」
Sierra 10.12.2(16C67/16C68)「対応」
15.4(予定)
Sierra 10.12.2「認定」
16.0
Sierra 10.12.2「認定」
注記:Sierraは,同一バージョンコードでタッチバー付きのMacBook ProとそうでないMac向けに別々のビルドがリリースされているようです。
ポイント①
4Dのマイナーバージョン番号(小数)に注意を払う必要があります。
v14は14.6で対応(v14.5は非対応)
v15は15.3で対応(v15.2は非対応)
v16は16.0で認定
ポイント②
Sierraのビルド番号に注意を払う必要があります。
v15.3は10.12.1 (16B2555) に対応しているが,10.12.1 (16B2557) 以降には対応していない
ポイント③
4Dのビルド番号にも注意を払う必要があります。
v15.3 Hotfix 1は10.12.1 (16B2557) および10.12.2に対応している
現在,基本(Compatible)レベル以上でSierraに対応しているのは,v14.6,v15.3 Hotfix 1,v16.0の3バージョンです。認定(Certified)レベルで対応しているのは,v16.0だけですが,近日中に15.4もこれに加わる予定です。v14.6,v15.3は,リリース当時のSierraで基本的な動作に支障がないと判断されたバージョンですが,何らかの問題を抱えている,あるいは今後,新たな問題を抱えるようになるかもしれません。特に32ビット版は,システム側の技術的な制約により,いくつかの機能に制限があるかもしれません。v16は,すでに認定(Certified)レベルでSierraに対応しており,サーバー/クライアント/シングルユーザーすべてにおいて64ビット版が利用できます。そのようなわけで,Sierraでの運用を検討しているのであれば,v16の64ビット版を選択することが勧められています。
参考
最新のOSと過去の4D
miyako- 投稿数 : 485
登録日 : 2016/07/05
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